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子供はコエンザイムQ10を摂っても良いか

コエンザイムQ10には細胞を活性化する働きや、活性酸素を除去する抗酸化作用の働きにより様々な健康効果が期待できます。体の不調を感じ始めた方には摂取をおすすめする成分です。このコエンザイムQ10を子供が摂取しても同じように良い効果がみられるのでしょうか。子供に与えても問題ないのか、解説します。

子供にサプリメントはOK?

コエンザイムQ10は食事からも摂取できますが、効率よく吸収するためにはサプリメントが推奨されています。では、そもそも子供がサプリメントを摂取しても大丈夫なのでしょうか。
最近では子供の成長や健康のためにサプリメントを与える親は増えています。というのも、子供向けのサプリメントが市場に出回るようになったからです。
子供の身長を伸ばすためにカルシウムなどが入ったサプリメントや、好き嫌いが多い子供の栄養バランスを整えるためのサプリメントもあります。
こうした子供向けのサプリメントは安全性が高く、大人とは違う1日の栄養摂取量などを考慮しているので概ね問題ないといえるでしょう。
ただサプリメントに依存し過ぎて、過剰に与え過ぎたり小食の解決策にしたりするようなことはやめましょう。

子供がコエンザイムQ10を摂って良いのか

子供向けのサプリメントであれば摂取量を守れば問題ないといえますが、コエンザイムQ10は摂取しても良いのでしょうか。
コエンザイムQ10はもともと体内に存在している成分で、加齢に伴いその量が減ってきています。だいたい20歳を超えたあたりから少しずつ減少していきます。そのため40代や50代になって健康を維持したり体の不調を改善したりするのに摂取する人が多いのです。
子供の時期であればコエンザイムQ10が不足することはほとんどないでしょう。特に成長期にある子供の場合は体内での生成が十分に可能です。量が満たされている状態で、さらにサプリメントなどでコエンザイムQ10を摂取しても大きな効果は現れないといえます。逆にコエンザイムQ10を体内で生成する能力を弱めてしまう可能性もあるので、無理に与える必要はないでしょう。
また、コエンザイムQ10を子供に摂取させた実験データも揃っていないので、基本的に子供に与えるべき成分ではないと考えられているのです。サプリメントを作るメーカー側も「子供にとって必要な成分と考えていない」「子供の体には強く影響が出る場合もある」などと表記しており子供の摂取を推奨していません。
ただ、コエンザイムQ10は比較的安全な成分で大きな副作用が現れる心配も少ないとされています。もし間違えて子供がコエンザイムQ10のサプリメントを1度や2度飲んでしまったからといって重大な状態になるとは考えにくいので安心してください。しかし何らかの異常が現れた際には病院で診てもらってください。

難病の治療薬にされる場合もある

アメリカではミトコンドリア病の治療薬としてコエンザイムQ10が子供に使用された例があります。ミトコンドリア病とは、細胞内にあるミトコンドリア機能が障害されてエネルギー産生が低下するという難病です。エネルギー代謝にも障害が起きます。各臓器に症状が出た場合はそれぞれの専門医が適切な治療をすることになっています。
コエンザイムQ10はミトコンドリア内にてエネルギー産生をサポートする補酵素として働きます。
そのためミトコンドリア病に対してコエンザイムQ10の効果があるかは明らかにされていないものの、治療の一環として使用されることもあります。
アメリカではミトコンドリア病の子供にコエンザイムQ10を投与する治療がありました。改善したのか詳細データは不明ですが、治療の一部として子供にコエンザイムQ10を使用するケースも存在するということです。

子供は食事から栄養を摂取しよう

特定の疾患を抱えている場合や医師からの指示がない限りは、子供はコエンザイムQ10を摂取する必要はないといえます。
コエンザイムQ10は青魚や肉類、大豆、ナッツなどに多く含まれています。サプリメントではなく食事の中にこれらの食材をバランス良く摂り入れる程度で十分でしょう。
子供の体はエネルギーが活発に作られているので、逆に現状を悪くしてしまうようなジャンクフードや野菜不足、運動不足などに気を付けることが大切です。

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