コエンザイムQ10をレバーから摂取するメリットと注意点
コエンザイムQ10をレバーから摂取するメリットとは
毎日元気に活動するために欠かせないコエンザイムQ10は、レバーにも豊富に含まれています。レバーには、コエンザイムQ10の他にも、健康と美容に嬉しい様々な栄養素が含まれています。
美容や健康に役立つビタミンAが豊富に含まれている
レバーにはビタミンAも多く含まれており、レバー約50gで成人が一日に必要なビタミンAを補うことができるといわれています。
ビタミンAの美容と健康に役立つ働きとは
ビタミンAには、コエンザイムQ10と同様に抗酸化作用があります。また、皮脂やヒアルロン酸、セラミドの分泌を促進する働きがあるため、潤いやハリのある肌づくりに役立ちます。
さらに、免疫力を高めたり粘膜の新陳代謝(※1)を促したりする働きも持っているのです。
(※1)古い細胞が新しい細胞に入れ替わること
レバーからビタミンAを摂取するメリットとは
緑黄色野菜に含まれているβ-カロチンは、体内に取り入れるとビタミンAに変換されて利用されます。
これに対して、レバーにはビタミンAそのものが含まれているため、体内で変換する必要がなく即効性があるのです。
しかし、緑黄色野菜のβ-カロチンがビタミンAに変換される際は、必要な分だけ変換されるため、ビタミンAを過剰に摂取する心配はありません。
ビタミンAを過剰に摂取すると、頭痛といった症状が現れる可能性があるため、レバーを食べる際は食べ過ぎないように注意しましょう。
ビタミンB群も豊富に含まれている
レバーを食べることで、ビタミンB1・ビタミンB2・葉酸(ビタミンB9)などのビタミンB群も摂取することができます。
ビタミンB1は、糖質の代謝において重要な役割を果たす成分です。ビタミンB1がうまく働くことによって、疲労が回復します。
ビタミンB2には、脂質の代謝を助ける働きがあります。脂質の代謝が正常に行われることで、健康的な肌や髪を維持できるのです。
また、脂質や糖質の代謝が高まることで、脂肪が溜まりにくい体に近づきます。
葉酸は、「造血のビタミン」とも呼ばれており、赤血球の合成に関わる大切な成分です。さらに、タンパク質の合成においても重要な役割を果たします。
妊娠中に葉酸を摂取することで、胎児の先天性異常のリスクを下げるともいわれています。
レバーに含まれている鉄分は吸収率が良い
レバーに含まれている鉄分は、「ヘム鉄」という種類です。このヘム鉄は、野菜などに含まれている「非ヘム鉄」と比べると、吸収率が良いです。
ヘム鉄は、レバーの他に牛もも赤肉といった肉類や、魚類に多く含まれています。
レバーには、体内で鉄の利用を助ける銅も含まれているため、貧血の予防に適した食材です。
低脂質・低カロリーだからダイエット中にもおすすめ
レバーは肉類ですが、他の肉と比べると低脂質で低カロリーです。その上、筋肉を構成するために必要なタンパク質も含まれているため、ダイエット中の方や筋トレ中の方にもおすすめです。
レバーの中でも、特に鶏レバーが低カロリーで、ビタミンAや葉酸を多く含んでいます。
コエンザイムQ10をレバーから摂取する場合の注意点
十分に加熱してから食べましょう
レバーは、生焼けの状態で食べてしまうと、食中毒を起こしてしまう恐れがあります。
そのため、市販の焼き鳥などではなく、レバーを自宅で調理する場合は、必ずレバーの中心部まで十分に加熱してください。
75℃で1分以上加熱することで、大腸菌といった病原微生物は死滅するといわれています。
また、生のレバーが触れた部分には病原体が付いてしまう可能性があります。そのため、生レバーに触れたトングや食器類などは、口に入れる料理に触れないように注意してください。
週に1回を目安にして食べ過ぎに注意しましょう
ビタミンAといった脂溶性のビタミンは、肝臓などに貯蔵されます。ですから、過剰に摂取してしまうと、その分蓄積されていき、過剰症を引き起こしてしまう危険性があります。
ビタミンA過剰症の症状は、頭痛や食欲不振、筋肉痛などです。このようなビタミンA過剰症を防ぐためにも、レバーを毎日食べるのではなく、週1回程度にしましょう。
また、一度に沢山食べ過ぎないように注意することが大切です。
まとめ
レバーには、コエンザイムQ10が多く含まれています。レバーを食べることで、ビタミンAやビタミンB群、鉄分など健康と美容には欠かせない栄養素を摂取することができます。
しかし、レバーを食べる際は、レバーを中心部までしっかりと加熱することと、ビタミンA過剰症を防ぐために沢山食べ過ぎないことが大切です。
これらを心がけた上で、コエンザイムQ10が含まれているレバーを美味しく食べましょう。