コエンザイムQ10は酸化型・還元型・活性型・包接体のどれがおすすめ?
疲労を軽減したい方にはダイレクトに働く還元型のコエンザイムQ10がおすすめ
酸化型のコエンザイムQ10は抗酸化作用をもたない
健康維持に役立つコエンザイムQ10の働きの一つが、活性酸素を除去する抗酸化作用です。
しかし、酸化型のコエンザイムQ10は、そのままの状態では抗酸化物質として働くことができません。
摂取した酸化型のコエンザイムQ10は、小腸で吸収される際に還元型のコエンザイムQ10として変換されます。これにより、ストレスなどで過剰に発生した活性酸素を除去して、細胞を守ることができるのです。
酸化型から還元型に変換する力は疲労や加齢によって低下する
このように、酸化型のコエンザイムQ10は、体内で還元型として変換されることで抗酸化成分として働きます。
しかし、この酸化型から還元型に変換する力は、疲労や加齢によって低下してしまうのです。
また、体内で生産されるコエンザイムQ10の量は、20歳でピークを迎え、その後は年齢を重ねるにつれて減少してしまいます。その減少する量は、40歳を過ぎるとさらに大きくなります。
ですから、普段疲労を感じている方や40代以降の方には、体内で変換される必要がない還元型のコエンザイムQ10をおすすめします。
エネルギーを持続したい方には包接体コエンザイムQ10がおすすめ
包接体のコエンザイムQ10は吸収性が高い
包接体コエンザイムQ10は、オリゴ糖の一種であるシクロデキストリンにコエンザイムQ10が包まれている状態です。
このシクロデキストリンは、フタと底がないカップのような形をしており、内側は油になじみやすい親油性をもっています。しかし、外側は水に溶けやすいという親水性があります。
このような2つの性質を持っているため、包接体コエンザイムQ10は、一般的なコエンザイムQ10よりも体内で吸収されやすいのです。
包接することでコエンザイムQ10を酸化から守ることができる
一般的な還元型のコエンザイムQ10は、体内で変換される必要がなくダイレクトに働くことができます。しかし、還元型のコエンザイムQ10が空気に触れてしまうと酸化が進み、劣化してしまいます。
これに対して包接体コエンザイムQ10は、酸化型のコエンザイムQ10を使用していますがオリゴ糖の一種であるシクロデキストリンが、光や熱から成分を守ってくれるのです。
ですから、包接体コエンザイムQ10には、吸収性だけでなく安定性も高いというメリットがあります。
オリゴ糖がゆっくり消化されるから持続的に吸収される
包接体コエンザイムQ10として使用されているオリゴ糖は、体内でゆっくりと消化されます。そのため、コエンザイムQ10が体内に長く留まることができ、持続的に吸収されます。
このようなメリットがあることから、包接体コエンザイムQ10はスポーツをする方など、エネルギーやスタミナを持続させたい方におすすめです。
まとめ
市販されているコエンザイムQ10には、酸化型・還元型・活性型・包接体の4種類が存在します。
その中で、より効率よくコエンザイムQ10の力を得るためには、還元型と包接体のコエンザイムQ10がおすすめです。
体内で分解されやすいように加工された活性型も、吸収性は高いといえます。しかし、包接体のものは吸収性だけでなく安定性にも優れています。
還元型と包接体では、吸収性と変換する必要があるかないかに違いがあります。
ですから、コエンザイムQ10のサプリメントを購入する際は、摂取する目的や体質に合わせて選ばれると良いでしょう。