コエンザイムQ10をピーナッツから摂取して抗酸化力をアップしよう
ピーナッツに含まれているコエンザイムQ10の量
コエンザイムQ10には、細胞を酸化させる活性酸素を除去する抗酸化作用があります。しかし、体内でつくられるコエンザイムQ10の量は、20歳を過ぎると年齢を重ねるにつれて減少してしまうのです。
また、体内には、もともと活性酸素を除去する作用がある「SOD」と呼ばれる酵素が存在しますが、このSODも加齢に伴って減少していってしまいます。
ですから、健康を維持するためには、抗酸化作用があるコエンザイムQ10を意識して補うことが大切です。
抗酸化力を高めるためにコエンザイムQ10を摂取するなら、ピーナッツがおすすめです。
ピーナッツ約100gあたりには、コエンザイムQ10が約2.7mg~3mg程度含まれています。
この量は、イワシに含まれているコエンザイムQ10の量と比べると少ないです。しかし、ピーナッツには、他にも抗酸化力を高めてくれる成分が豊富に含まれています。
ピーナッツには強い抗酸化作用があるビタミンEが多い
ピーナッツには、強い抗酸化作用があるビタミンEが豊富に含まれています。ビタミンEは、体内では細胞を覆う細胞膜に多く存在し、細胞の中の遺伝子などを活性酸素から守っています。
また、活性酸素はコラーゲン繊維にもダメージを与えます。ですから、紫外線やストレスなどの影響を受けて活性酸素が増加してしまうと、シワといった肌老化にも繋がってしまうのです。
ピーナッツを食べることで、ビタミンEとコエンザイムQ10という2つの強い抗酸化成分を補うことができます。
これらの成分によって、活性酸素による影響が抑えられれば、若々しい肌や元気な体を守ることができるのです。
ピーナッツのもつ油は酸化されにくい
ピーナッツに含まれている油のうち、約50%は「オレイン酸」が占めています。このオレイン酸は、他の脂質と比べて酸化されにくい点が特徴です。
このオレイン酸が体内でうまく働くことで、血流を悪化させる悪玉コレステロールを減らすことができます。
このようなオレイン酸を多く含む「ピーナッツ油」を料理に使うことで、中性脂肪や悪玉コレステロールを増加させず、血管の硬化が起こりにくくなるのです。
ピーナッツの薄皮にも抗酸化物質が含まれている
ピーナッツを包んでいる茶色い薄皮には、ポリフェノールが詰まっています。そして、このポリフェノールの中には、「レスベラトロール」といった抗酸化物質が含まれているのです。
レスベラトロールがもつ抗酸化作用も非常に強力で、コラーゲンなどを傷つける活性酸素の影響をしっかりと抑えてくれます。
さらに、レスベラトロールには、肌の潤いを保つヒアルロン酸を分解する「ヒアルロニダーゼ」という酵素の活性を抑える働きがあります。
また、シミの原因になるメラニンをつくる「チロシナーゼ」と呼ばれる酵素の活性も阻害してくれるのです。
このように、ピーナッツの薄皮に含まれるレスベラトロールは、ハリや弾力のある美肌づくりに役立ちます。
ピーナッツを身だけでなく薄皮も食べることで、レスベラトロール・ビタミンE・コエンザイムという3つの強力な抗酸化成分を得ることができるのです。
まとめ
抗酸化力があるコエンザイムQ10は、ピーナッツにも多く含まれています。
ピーナッツには、コエンザイムQ10の他にも、ビタミンEやレスベラトロールなどの抗酸化成分も豊富です。
また、ピーナッツに含まれているオレイン酸は、酸化されにくいというメリットがあります。
なんと、ピーナッツを食べると、体の抗酸化力が約13%もアップするともいわれています。このようにピーナッツには、頼もしい抗酸化成分が豊富に含まれているため、理想的な体や美容を叶えるためには、積極的に食べることが望ましい食材といえます。
ピーナッツを食べる量は、一日20粒程度にしましょう。
ピーナッツ20粒のカロリーは、白いご飯の半分程度です。ですから、それ以上食べてしまうと太ってしまう可能性があるので注意しましょう。