高血圧の予防に役立つコエンザイムQ10の力
血管拡張作用があるATPをつくり出す力を活性化する
高血圧の原因と対策
血圧とは、血液が動脈の壁を押す力のことを指します。
心臓が収縮して血液を押し出すときの圧力(最高血圧)、または心臓が拡張して全身の静脈や肺などから血液を吸い込むときの圧力(最低血圧)が、正常とされている基準値を慢性的に超えている状態を「高血圧」といいます。
この高血圧は、運動不足やストレス、塩分の摂り過ぎなどが原因で引き起こされます。
ですから、血圧の上昇を抑制するためには、適度な運動を行ったりストレスを溜めないことを心がけたりすることが大切です。また、塩分の摂り過ぎに注意して野菜などもバランス良く食べることが大切です。
これらの対策を心がけた上で、高血圧の予防に役立つコエンザイムQ10を取り入れることをおすすめします。
コエンザイムQ10がATPをつくるミトコンドリアの機能を高める
コエンザイムQ10には、血管拡張作用があるATP(アデノシン3リン酸)をつくり出す力を活性化する働きがあります。
このATPは、食事から摂取した糖質・脂質・タンパク質などの栄養素が、細胞内に存在しているミトコンドリアの働きによって変換されることで生まれます。
ATPは、血管を拡張するだけでなく、体内のあらゆる活動や機能において欠かせないエネルギーでもあります。ですから、ミトコンドリアの機能が低下すると、エネルギー不足となってしまうのです。
コエンザイムQ10は、このミトコンドリアの働きをサポートするために重要な存在です。ですから、体内のコエンザイムQ10が不足してしまうと、ミトコンドリアの機能が低下してしまってATPの不足にも繋がってしまうのです。
コエンザイムQ10は体内でもつくられますが、その量は20歳を境に減少していってしまいます。そのため、コエンザイムQ10はサプリメントなどから意識的に摂取することが大切です。
コエンザイムQ10を十分に補うことで、ミトコンドリアのATPを生産する力が高まり、そのATPの血管拡張作用によって血圧の上昇が抑制されます。
ミトコンドリアの機能を低下させる活性酸素を除去する
血管拡張作用があるATPをつくり出すためには、ミトコンドリアが正常に働くことが大切です。しかし、このミトコンドリアは「活性酸素」による攻撃に弱いという特徴があります。
活性酸素は、人が呼吸によって酸素を吸うことで自然と発生し、体内に入った細菌やウイルスと戦う役割を果たします。しかし、ストレスなどの影響を受けると活性酸素は大量に発生し、健康な細胞まで酸化させて機能を低下させます。
ミトコンドリアを活性酸素による攻撃から守るためには、活性酸素を除去する抗酸化力をもった成分を取り入れることが望ましいです。
コエンザイムQ10は、この抗酸化力が強い成分ですので、摂取することで体内に過剰に発生した活性酸素をしっかりと除去することができます。
そして、過剰な活性酸素を除去することでミトコンドリアの機能が守られ、ATPがうまくつくり出されるようになり、血圧上昇の抑制に繋がるのです。