肌荒れ防止に役立つコエンザイムQ10の働きとは
肌のターンオーバーを活性化させる
美しさや若さの維持に役立つコエンザイムQ10は、肌荒れを防ぐ効果にも期待できます。
コエンザイムQ10の肌荒れ防止に役立つ働きの一つが、ターンオーバーの活性化です。
ターンオーバーによって肌荒れが起こる理由
カサつきや毛穴の開きなどの肌荒れの原因の一つとして、肌のターンオーバーの乱れが考えられます。
ターンオーバーとは、肌細胞が生まれ変わる新陳代謝のことを指します。このターンオーバーがスムーズにいくことで、肌の角質層は水分を保ち、外からの刺激や異物から肌を守ることができるのです。
ターンオーバーの周期は1ヶ月前後が理想ですが、加齢に伴って長くなる場合があります。また、間違ったケアでダメージを与えてしてしまうと、周期が短くなる場合もあります。
この周期が長くなったり短くなったりしてしまうと、水分を保つ力やバリア機能が低下して、肌荒れが起きてしまうのです。
コエンザイムQ10がターンオーバーを活性化させるメカニズム
コエンザイムQ10には、人間が活動する上で大切なエネルギーであるATP(アデノシリン3リン酸)をつくる力を活性化させる働きがあります。
このATPは、細胞がもつ老廃物の排出や栄養を取り込む働きに必要なエネルギーでもあります。
そのため、肌の表皮細胞のATPが不足してしまうと、この働きが正常に行われず、ターンオーバーの速度が落ちてしまうのです。
その結果、古い細胞が表面にさらされて、バリア機能の低下を招き、肌荒れに繋がってしまいます。
コエンザイムQ10は、ATPをつくる力を活性化する働きがあるため、エネルギーを生み出し、ターンオーバーの遅れを防いでくれるのです。
活性酸素を除去する
コエンザイムQ10には、肌荒れを引き起こす原因の一つである活性酸素を除去する力(抗酸化力)があります。
活性酸素は、呼吸をすることによって発生し、体内に侵入した細菌やウイルスと戦ってくれます。
しかし、ストレスや紫外線の影響で過剰に発生してしまうと、健康的な細胞まで傷つけてしまい、免疫力や機能を低下させるのです。
これにより、肌が本来の力を発揮しづらくなり、肌荒れを起こしてしまうのです。
コエンザイムQ10には、強い抗酸化力があるため、体内で過剰に発生した活性酸素を十分に除去し、肌の免疫力や機能を守ってくれます。
潤いに必要な成分を生成する線維芽細胞を活性化させる
肌荒れを防ぐためには、肌を十分に保湿することが大切です。
十分に保湿された肌は、外からの刺激を跳ね返すことができます。また新陳代謝も正常に行われるようになるのです。
コエンザイムQ10には、保湿に影響を与える線維芽細胞を活性化させる力があります。
この線維芽細胞には、肌の水分を保つために必要なコラーゲンやヒアルロン酸を生成する働きがあります。
ですから、コエンザイムQ10は、線維芽細胞を活性化させてコラーゲンやヒアルロン酸の生成を盛んにし、肌の水分量を向上させて肌荒れが気にならない肌へと導いてくれるのです。