コエンザイムQ10をカリフラワーから摂取するメリット
コエンザイムQ10には、エネルギーの生産量を高める働きがあるため、免疫力の向上や美肌づくりに役立ちます。このコエンザイムQ10を含んでいる食材の一つが、カリフラワーです。
カリフラワーに含まれているコエンザイムQ10の量は、けして多いとはいえません。しかし、カリフラワーには他にも健康に嬉しい様々な成分が含まれています。
美肌づくりに役立つビタミンCがキャベツよりも多い
カリフラワーのビタミンCの特徴
カリフラワーのつぼみの部分には、ビタミンCが豊富に含まれています。カリフラワーのビタミンCの含有量は、キャベツの約2倍ともいわれています。
また、カリフラワーのビタミンCは熱に強いため、加熱調理をしてもビタミンCの損失が少ないのです。
ビタミンCの働き
ビタミンCには、コエンザイムQ10と同様に、活性酸素を除去する抗酸化作用があります。
この活性酸素は、強い酸化力を活かして、体内に入った細菌やウイルスを退治してくれます。しかし、ストレスや酸素の影響を受けると、活性酸素は体内で増えすぎてしまい、健康な細胞にもくっつき、酸化させてしまうのです。
ビタミンCによって過剰な活性酸素が除去されれば、細胞の機能を守り、若さと健康を維持することが叶うのです。
さらにビタミンCには、肌のハリをつくるコラーゲンの合成を助ける働きや、チロシナーゼという酵素の働きを阻害して、シミを防ぐ働きがあります。
カリフラワーには、このビタミンCが多く含まれており、さらに熱にも強いため、健康と美容のためには意識して食事に取り入れると良いでしょう。
代謝を高めるビタミンB群が豊富
カリフラワーにはビタミンB群が豊富で、中でもビタミンB2やビタミンB6が多く含まれています。
ビタミンB2
ビタミンB2には、三大栄養素(糖質・脂質・タンパク質)の代謝を促進する働きがあります。この働きによって、食事から摂取した糖質や脂質の代謝が高まれば、脂肪を溜め込みにくい体が叶うのです。
ビタミンB6
ビタミンB6は、体内でタンパク質の代謝を助けてくれる成分です。ビタミンB6によって代謝がうまく進めば、健康的で丈夫な皮膚や髪、歯をつくることができるのです。
また、ビタミンB6には、ホルモンバランスを整える働きがあります。そのため、月経前症候群(※2)に悩まされる方は、意識して補うと良いでしょう。
(※2)月経前症候群(PMS)は、ホルモンバランスの崩れが原因で起こり、イライラや頭痛などの症状が起こります。
抗酸化作用をもつMATSが含まれている
カリフラワーには、MATS(メチルアリルトリスルフィド)という物質が含まれています。このMATSには強い抗酸化作用があるため、細胞を酸化させる活性酸素の除去に期待できます。
このようにカリフラワーには、コエンザイムQ10・ビタミンC・MATSという3つの強い抗酸化成分が含まれています。これらの成分によって余剰な活性酸素を除去できれば、悪玉コレステロールの酸化を防ぎ、良い血流を維持することができるのです。
カリフラワーを食べるなら生がおすすめ
カリフラワーに含まれるビタミンCは熱に強く、茹でても約60%は残っているといわれています。しかし、カリフラワーに含まれるビタミンCや、食物繊維を十分に摂取するためには、カリフラワーをサラダなどにして生で食べることをおすすめします。
また、カリフラワーの茎にもビタミンCが多く含まれているので、なるべく残さずに使い切りましょう。
まとめ
健康的な体や肌をつくるためには、コエンザイムQ10を積極的に補うことが大切です。このコエンザイムQ10は、カリフラワーにも含まれています。
カリフラワーには、コエンザイムQ10の他に、ビタミンCやMATSなど抗酸化作用がある成分が豊富です。さらに、カリフラワーのビタミンCは、熱に強いという嬉しい特徴があります。
このカリフラワーから栄養素を十分に摂取するためには、サラダなどにして生で食べることをおすすめします。
カリフラワーからコエンザイムQ10やビタミンCを摂取して、健康的な体を維持しましょう。