コエンザイムQ10を摂るタイミング
コエンザイムQ10のサプリメントを購入すると「1日2粒」「1日2回に分けて」など1日の摂取量は明記されていますが、具体的なタイミングが表示されていない場合があります。
朝昼晩のどこで飲むのか、食前・食後はどちらが良いのかと迷ってしまいます。
そこで今回はコエンザイムQ10を摂取するベストなタイミングについて紹介していきます。
基本的な摂取方法
コエンザイムQ10は脂溶性です。脂溶性とは脂になじみやすい成分のことで、一緒に摂取すると吸収が良くなります。水溶性ではないので水には溶けにくいです。
そのため基本的に食事中や食後すぐの摂取が向いています。特に脂分が多い食事の場合は吸収率が上がるでしょう。
一般的に空腹時なら効き目が高まりそうと思うかもしれませんが、胃に脂分がないので逆に吸収されず効果が落ちてしまいます。
また、コエンザイムQ10は熱に弱いという特徴があります。熱いお茶で飲んだり煮込んだりすると効果が薄れる可能性があるので、サプリメントを摂取する際は常温の水や冷ましたお湯がおすすめです。
そしてコエンザイムQ10は継続して飲み続ける必要があります。飲み始めてから1週間ほどで血中濃度がピークになり、効果をより感じやすくなります。
コエンザイムQ10を摂取した直後ではだいたい6時間ほどで血中濃度が高まります。エネルギー産生の効果や、体を錆びつかせる活性酸素を除去する抗酸化作用の働きにも期待できるようになるでしょう。
期待する効果によってタイミングを変える
コエンザイムQ10を摂取する目的は人それぞれ異なります。目的別に飲むタイミングを確認しましょう。
健康目的
体の衰えや疲れを感じるようになって健康維持のためにコエンザイムQ10を摂取する場合は、1日の目安量を2~3回に分けます。昼食後と夕食後などがおすすめで、特に夜に多めに摂取します。
元気がない方は朝に一番疲労を感じやすいです。そのため夜にコエンザイムQ10を摂取するのが望ましいのです。
夜といっても寝る直前だと胃腸に負担がかかってしまうので、夕食後に多めに飲んでみてください。朝起きる頃にはエネルギー産生の働きで体が元気になっているでしょう。
美容効果
コエンザイムQ10の抗酸化作用に期待して美容効果を得たい人も多いです。
美容のためには夜間、成長ホルモンが分泌されているときに肌細胞が活性化していれば美肌や肌代謝のアップに繋がります。成長ホルモンの分泌は夜22時~深夜2時頃がピークなので、そのタイミングに合わせましょう。
1日の目安量を夕食時か夕食後に摂取してください。血中濃度が高まる6時間後には成長ホルモンの分泌が高まっている時間帯なので美容効果に期待できます。
病気予防
心臓の病気が心配だったり、すでに何らかの心疾患を抱えていたりする場合はコエンザイムQ10で心機能を高めましょう。コエンザイムQ10はエネルギー消費が激しい心臓に多く存在しているのです。
1日の摂取量を3回に分けて朝昼晩の食後に飲むようにします。吸収率を高めつつ、できるだけコエンザイムQ10の効果が途切れないようにするためです。
すでに医師から薬を処方されている場合は、コエンザイムQ10の摂取については医師の判断に従ってください。
運動効率
毎日何らかのスポーツに取り組んでいる方や、アスリートとして活躍している場合は体にエネルギーが必要です。
運動をし始める6時間前くらいにコエンザイムQ10を摂取するようにしましょう。運動をする頃にはエネルギー産生効率が高まって、体を動かしやすくなります。
朝に摂取して1日のエネルギー産生効率を高めても良いでしょう。
目的に合わせてコエンザイムQ10を摂取しよう
コエンザイムQ10を摂取するときは、あなたの目的に合わせて飲む時間を調整してください。そうすればより高い効果を得られます。飲めばすぐに効くというわけではないので注意してください。飲むタイミングを合わせてコエンザイムQ10の効果を体内で最大限に発揮させましょう。