コエンザイムQ10による病気の予防・改善(ED(勃起不全))
男性不妊の原因にもなるEDは、年齢に関係なく若い人でも起こりえます。自分がEDで悩んでいる人はもちろん、パートナーがEDで不安を抱える女性もいます。
そんなEDを改善するとしてコエンザイムQ10が注目を集めています。EDに対してどのような効果を与えてくれるのでしょうか。
ED(勃起不全)とは
EDとは勃起不全や勃起障害のことをいいます。完全に勃起ができない状態はもちろん、勃起に時間がかかり過ぎたり、勃起しても維持できなかったりする状態もEDです。成人男性の4人に1人が何らかのEDの症状を抱えているといわれています。
正常な勃起とは、脳から性的刺激の信号が陰茎に伝わり、陰茎海綿体という陰茎の背面にある組織の動脈を大きく広げて血液が流れ込んだ状態です。
しかし、血管に動脈硬化があると陰茎海綿体の動脈が正常に広がらず、血液が流れ込まれないので勃起できなくなります。
EDの原因として最も多いのは、偏った食事や運動不足、飲酒や喫煙などの乱れた生活習慣によって糖尿病や高血圧、高脂質症などの生活習慣病を抱える人で、EDになるリスクが高まります。
また極度のストレスもEDの原因になります。過労や過剰緊張、睡眠不足や心配事などがある場合です。
他には神経系の疾患を抱えている人や、前立腺がん・膀胱がんなどで陰茎周囲の血管や神経が損傷してEDになることもあります。
コエンザイムQ10のED(勃起不全)の予防・改善効果
血流改善
EDは陰茎海綿体に血液が流れ込まなくなるほどの血行不良が大きな要因だといわれています。そこで、血流改善できるコエンザイムQ10が効果的です。
コエンザイムQ10は細胞内でエネルギー産生を促す補酵素として働くので、細胞の働きを活性化させます。心臓の細胞を活性化すると、心機能の向上や血液を押し出すポンプ機能の向上に繋がります。すると体内に血液が送り込まれやすくなり、血流が改善します。
さらにコエンザイムQ10には血中の活性酸素を除去する抗酸化作用もあります。血中の活性酸素が増えすぎるとコレステロールを酸化させて血管壁に癒着してしまいます。すると血流が悪くなり高血圧、動脈硬化の原因になりかねません。
それをコエンザイムQ10の抗酸化作用によって防止することで血流悪化を防ぎます。動脈硬化を未然に予防することでEDを防ぎます。
男性ホルモン増加
EDの原因として男性ホルモンの分泌が減少することも大きいです。中高年になっていくと男性更年期が現れて男性ホルモンが少なくなり、EDだけでなくうつ症状ややる気の減退、不安感などに悩まされることがあります。
男性ホルモンは脳からの指令がくると分泌されます。男性ホルモンの「アンドロゲン」は精巣内の細胞から分泌され、「テストステロン」は睾丸の間質細胞の中で酵素などが働いて作られます。
ここで、コエンザイムQ10の細胞を活性化する働きにより、男性ホルモンを作る細胞が活発になると分泌量の増加にも期待できます。またコエンザイムQ10には抗酸化作用もあるので細胞を老化させません。
年齢とともにどうしても減少してしまう男性ホルモンの分泌量を、コエンザイムQ10でサポートしてEDを予防できるということです。
ATPの生成促進
EDの原因としてATPの分泌不足も考えられています。
ATPとはアデノシン三リン酸という物質で、体の至る部分に存在してエネルギーを放出したり貯蔵したりしています。このエネルギーは体の生体物質の合成や筋肉運動、物質の能動輸送などを行っています。
そしてエネルギーを産生するときに必要なのがコエンザイムQ10です。つまりコエンザイムQ10が不足しているとATPがスムーズに作られなくなり、生体機能の衰えやEDにも繋がってしまうのです。
ATPを効率よく作り出してEDを予防・改善するために、コエンザイムQ10の補給が必要です。
生活習慣病の予防
コエンザイムQ10で生活習慣病を予防することでEDの予防・対策に繋がります。EDの要因としては生活習慣病である糖尿病や高血圧、高脂質症などが考えられています。
コエンザイムQ10で血行促進することで代謝を上げてダイエット効果に繋げたり、血中の活性酸素を除去してコレステロールの癒着を防ぎ高血圧を予防したりできます。生活習慣病を未然に防ぐことでEDのリスクを減らしましょう。
ED(勃起不全)の予防・改善にはコエンザイムQ10がおすすめ
コエンザイムQ10はEDの予防・改善として良い影響を与えてくれることが分かりました。EDは乱れた生活習慣が続くことで若い人も陥りやすい症状です。生活習慣を改善するとともにコエンザイムQ10の摂取をおすすめします。
またパートナーのEDに悩む女性は男性にコエンザイムQ10を勧めてみてください。血行促進や細胞の活性化によって良い効果をもたらしてくれるでしょう。