自律神経失調症の予防をサポートしてくれるコエンザイムQ10の力
自律神経失調症の原因に繋がる冷えを予防する
冷えによって自律神経失調症が起こるメカニズム
自律神経である交感神経と副交感神経は、バランスをとりながら体の状態を調節していますが、この二つの神経のバランスが崩れると自律神経失調症に繋がります。
自律神経失調症の症状は、頭痛や冷え、息切れや不眠など、数えきれないぐらいにあるといわれています。
この自律神経失調症を引き起こす原因の一つとして、「冷え」が考えられます。
体が冷えていると、熱を逃さないようにするために交感神経が働いて、血管が収縮します。しかし、血液は温度も運んでいるため、指や足先など元から細い血管がさらに収縮してしまうと、十分に血液が流れなくなってしまって冷えてしまうのです。
そして、その冷えによってまた交感神経が働き、さらに冷えが進んでしまうのです。そのため、冷え性の人は自律神経失調症になりやすいといわれています。
コエンザイムQ10が体温の維持に必要なATPの生産を高める
コエンザイムQ10には、細胞内に存在するミトコンドリアの働きを助け、ATP(アデノシン3リン酸)の生産を活性化させる働きがあります。
このATPは、食事によって摂取した栄養素(糖質・脂質・タンパク質など)が、ミトコンドリアによって変換されることで発生するエネルギーです。
体内のあらゆる活動にとってATPは欠かせないエネルギーですので、ミトコンドリアがうまく働かないとエネルギー不足となってしまいます。
また、体内でつくられたミトコンドリアの約75%は、体温の維持に使われているといわれています。ですから、エネルギー代謝が低下してATPが不足してしまうと、体温が下がり冷えへと繋がってしまうのです。
ミトコンドリアがATPを十分につくり出すためには、コエンザイムQ10によるサポートが必要です。そのため、体内のコエンザイムQ10の量が減ってしまうと、ミトコンドリアの働きが弱くなり、ATPも少なくなってしまいます。
体内で生産されるコエンザイムQ10の量は、20歳を境に減っていってしまうため、サプリメントなどから補うことが望ましいです。
コエンザイムQ10は、イワシや牛肉などに多く含まれていますが、一日の摂取目安量である約100mgを満たすためには、イワシの場合は約20尾程度も食べる必要があります。サプリメントなら、毎日無理なくコエンザイムQ10を補給できるのでおすすめです。
自律神経失調症の原因に繋がる血行不良を予防する
血流悪化によって自律神経失調症が起こるメカニズム
冷えを起こす血行不良は、血液中の悪玉コレステロールが活性酸素によって酸化することが原因となって起こる場合があります。
活性酸素は、呼吸によって酸素を体内に取り入れることで自然と発生し、菌などと戦う役割を果たします。しかし、紫外線やストレスなどの影響を受けると、活性酸素は大量に発生し、問題がない細胞まで酸化させてしまうのです。
血液中の悪玉コレステロールが酸化してしまうと、「酸化LDL」に変わります。この酸化LDLの影響によって、血液がドロドロの状態になって血流が悪化します。そして、血流が悪化すると温められた血液が全身に行き渡りにくくなるため、冷えに繋がります。
コエンザイムQ10が血流悪化の原因になる活性酸素を除去する
コエンザイムQ10には、活性酸素を抑制する抗酸化力があります。コエンザイムQ10がもつ抗酸化力は強いため、体内で過剰に発生した活性酸素による影響を抑制してくれます。
コエンザイムQ10の抗酸化力によって活性酸素による影響を抑えられれば、血液中の酸化LDLの発生を抑制することができます。
そして、良い血流が維持されて温められた血液が全身に行き渡ることが、自律神経失調症の症状である冷えの改善への一歩になります。
まとめ
コエンザイムQ10には、ATPの生産を活性化する働きや活性酸素を除去する働きがあります。これらの力は、体温の維持や血流の改善に役立つため、自律神経失調症の予防にも期待できます。
しかし、自律神経失調症の大きな原因は、ストレスと生活習慣の乱れです。ですから、自律神経失調症を予防するためには、まずストレスを溜めないことや、夜更かしをしないといった生活習慣の見直しをすることが重要です。
それらを心がけた上で、コエンザイムQ10を取り入れると良いでしょう。