コレステロールを抑制してくれるコエンザイムQ10の力とは
基礎代謝を高めて中性脂肪を減らす
コレステロールと中性脂肪の関係
コレステロールは、人間の体には必要不可欠な脂質の一つです。しかし、偏った食事や運動不足などによってコレステロールの一種である悪玉(LDL)コレステロールが増えすぎてしまうと、血管壁に蓄積してしまい動脈硬化などに繋がってしまうのです。
この悪玉コレステロールを増やしてしまう原因の一つとして、中性脂肪の増加が考えられます。
食べ物から中性脂肪をつくる際に、コレステロールの一種である善玉(HDL)コレステロールをつくる原料が使われてしまい、善玉コレステロールが減ってしまいます。
善玉コレステロールは、体内で使用されずに余ったコレステロールを肝臓に戻す役割を担っているため、善玉コレステロールが少ないとコレステロールが十分に回収されず、血管壁に蓄積されます。
そして、血管壁に蓄積された悪玉コレステロールが活性酸素によって酸化されると、過酸化脂質となって蓄積され、血管を細くしてしまい動脈硬化を引き起こす可能性が高くなってしまうのです。
このように、中性脂肪が増えてしまうと、善玉コレステロールが減ってしまい、悪玉コレステロール値が高くなってしまいます。
コエンザイムQ10が基礎代謝を上げて中性脂肪を減らす
人の体は、食事からの摂取エネルギーが消費エネルギーより多くなってしまうと、余分なエネルギーを中性脂肪などにつくり替えて蓄積してしまいます。
このため、中性脂肪を減らしたりつきにくくしたりするためには、基礎代謝(※1)を上げて消費エネルギーを増やすことが大切です。
- (※1) 基礎代謝とは (クリックで開閉)
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(※1)基礎代謝とは、私たちが生命を維持するために最低限消費されるエネルギーのこと。例えば、呼吸や心臓の拍動、体温維持や胃腸の消化活動で消費されるエネルギーがある。
基礎代謝のエネルギーは、細胞の中に存在しているミトコンドリアによってつくられるATP(アデノシン3リン酸)と呼ばれるエネルギー物質によるものです。
ミトコンドリアは、食事から摂取した糖質・脂質・タンパク質を変換してATPエネルギーをつくり出すことから、「細胞のエネルギー工場」とも呼ばれています。
コエンザイムQ10には、このATPをつくり出す力を活性化する働きがあります。
このコエンザイムQ10は体内でもつくられますが、その量は20代を境に減少してしまいます。
このため、ATPを十分につくりだすためには、コエンザイムQ10をサプリメントなどから意識的に取り入れることが大切です。
コエンザイムQ10をしっかりと補うことで、ATPをつくり出す力が活性化されて基礎代謝がアップし、中性脂肪とコレステロールを抑えることができるのです。
ミトコンドリアの機能を低下させる活性酸素を除去する
ミトコンドリアがATPをつくり出す際には、「活性酸素」が発生します。
この活性酸素には、体内に侵入してきた細菌やウイルスと戦う働きがありますが、酸化力が非常に強いため、多く発生してしまうと健康な細胞まで酸化させて機能を低下させてしまうのです。
ミトコンドリア独自のDNAは防御機能がないため、活性酸素などの攻撃に非常に弱いです。
このため、ミトコンドリアが活性酸素の影響を受けてしまうと、ATPをつくり出す力も弱くなってしまいます。
コエンザイムQ10には、活性酸素を除去する力(抗酸化力)があります。
その抗酸化力は強いため、コエンザイムQ10は体内で過剰に発生した活性酸素をしっかりと除去することができるのです。
このように、コエンザイムQ10は抗酸化力とATPをつくり出す力を高める働きによって、基礎代謝をアップさせてコレステロール値の低下へと導いてくれるのです。