コエンザイムQ10とあわせて摂りたいもの(ビタミンE)
コエンザイムQ10と相性が良い成分としてビタミンEがあることをご存知でしょうか。実は深く関わっている2つの成分について紹介します。
ビタミンEの働き
ビタミンEはナッツ類や魚介類、大豆、穀類、緑黄色野菜に多く含まれます。
酸や熱に強いので調理の際に損失することはほとんどありません。水に溶けにくく脂に溶けやすい脂溶性ビタミンの一つなので、脂質とともに腸内で吸収されます。
働きとして、強力な抗酸化作用があります。ストレスや肥満、喫煙、飲酒など日々の生活習慣の乱れによって体内に発生する活性酸素を除去します。活性酸素は細胞を酸化させるので、老化が促進したり、血中コレステロールが酸化して動脈硬化を招いたりします。抗酸化作用によってこうした生活習慣病を予防することができます。
さらにビタミンEは血管を拡張して血流改善する効果もあります。体の巡りが良くなり冷え症や肩こりを改善したり、代謝を良くして肌の調子を整えたりもします。
コエンザイムQ10との関係
ビタミンEは活性酸素を除去した後、抗酸化作用を失ってビタミンEラジカルに変わります。詳しく言うと「フリーラジカル」という活性酸素とほぼ同じ意味の物質に電子を奪われて(酸化して)ビタミンEは「ビタミンEラジカル」になるのです。
ここでコエンザイムQ10が働きます。酸化してしまったビタミンEラジカルを還元してビタミンEに戻す作用があるのです。するとビタミンEは再度抗酸化作用を発揮することができるようになります。
つまりビタミンEの効果を最大限に生かすためにはコエンザイムQ10が必要だということです。実際にビタミンE・ビタミンC・コエンザイムQ10が存在する中でヒト血漿を酸化させた場合、ビタミンEは減少せずビタミンCとコエンザイムQ10が減少することが分かっています。
(参考元:抗酸化物質の役割とコエンザイムQへの期待の図8 (2018/05/02)http://www.coenzymeq-jp.com/pdf/v1n2.pdf)
ちなみにビタミンCもコエンザイムQ10のようにビタミンEを還元させます。
抗酸化作用を十分に発揮させたい場合はコエンザイムQ10とビタミンEのどちらも摂取することが望ましいのです。
実はコエンザイムQ10自体にも抗酸化作用があります。ビタミンEと合わせて効率よく活性酸素を除去してくれるでしょう。
コエンザイムQ10にはさらに、細胞内のミトコンドリアでエネルギー産生を促進する効果もあり、細胞が活性化されることで体内機能が正常になったり健康効果を得られたりできます。
コエンザイムQ10とビタミンEを一緒に摂る
コエンザイムQ10は私たちの体の健康を支えてくれる成分ですが、ビタミンEの働きを高めてくれることも分かりました。
コエンザイムQ10とビタミンEが配合されたサプリメントもあります。効果を高めたいという方は同時に摂取できるサプリメントがおすすめです。
その際、コエンザイムQ10もビタミンEも脂溶性なので脂質を含む食事と一緒に摂取するか食後の摂取が望ましいです。体内に吸収されやすくなってさらに効果を高めることに期待できます。