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コエンザイムQ10が心筋梗塞の予防に役立つ理由

抗酸化力で心筋梗塞の原因になる動脈硬化を予防する

心筋梗塞と動脈硬化の関係

心筋梗塞とは、心臓に血液を送る冠動脈(※1)に血栓と呼ばれる血のかたまりが詰まり、血液や酸素が流れにくくなった結果、心臓の筋肉の一部が壊死してしまう病気です。
心筋梗塞を引き起こしてしまうと、胸の中央、または左胸部に重苦しい強い痛みや、焼けつくような激しい痛みが約30分以上起こります。そして、最悪の場合死に至る場合もある恐ろしい病気なのです。

(※1)冠動脈 (クリックで開閉)

(※1)冠動脈は心臓をかんむりのように覆っており、心臓の筋肉細胞に酸素や栄養を供給している重要な血管です。

この心筋梗塞は、動脈硬化が原因となって起こります。

動脈硬化によって心筋梗塞が起こるメカニズム

詳しい説明を読む (クリックで開閉)

脂質を過剰に摂り過ぎたり偏った食生活を続けたりすると、血液中に悪玉(LDL)コレステロールが増加します。すると、細胞内に悪玉コレステロールを収容しきれなくなり、余ってしまった悪玉コレステロールは血管の内皮細胞のすき間から内膜に入り込みます。

そこで悪玉コレステロールが活性酸素(※2)によって酸化させられると、「酸化LDL」に変わってしまうのです。
(※2)活性酸素は、呼吸によって酸素を吸うことで自然と発生します。この活性酸素には、体内に侵入したウイルスや細胞と戦う働きがありますが、ストレスなどの影響を受けて過剰に発生してしまうと、健康な細胞まで酸化させて機能を低下させます。

異物となった酸化LDLを、血管の中の掃除屋である「マクロファージ」が取り込んで処理します。しかし、限界まで取り込むとマクロファージは破裂してしまいます。
その破裂したマクロファージの残骸や脂肪が、「プラーク」と呼ばれるブヨブヨとした塊をつくるため、血管内が狭くなり血管壁は硬くなります。

その状態が進行してプラークが大きくなると、プラークを被う血管内膜が薄くなって脆くなります。さらに、高血圧などの要因が加わることで傷ついてしまいます。
そのダメージを受けた部分を修復するために血小板が集まり、プラークの表面に血栓がつくられます。その結果、血液が流れない状態になり、心臓の筋肉の一部が壊死して心筋梗塞となってしまうのです。

コエンザイムQ10の抗酸化力で酸化LDLの発生を抑制する

心筋梗塞を引き起こす動脈硬化を予防するためには、栄養バランスの良い食事や適度な運動などを心がけることが大切です。また、悪玉コレステロールを酸化させる活性酸素を除去してくれる抗酸化力がある成分を摂取することが望ましいです。

コエンザイムQ10は、この抗酸化力が強い成分ですので、摂取することで過剰に発生した活性酸素をしっかりと除去することができます。
このコエンザイムQ10は、牛肉やイワシなどに多く含まれています。しかし、コエンザイムQ10の一日の摂取目安量(約100mg程度)を満たすためには、牛肉の場合は約3kg、イワシの場合は約20尾以上も食べる必要があります。
このように、コエンザイムQ10を毎日食品から十分に摂取することは難しいのです。

健康を維持するためにコエンザイムQ10を摂取するなら、コエンザイムQ10のサプリメントがおすすめです。
毎日サプリメントから十分にコエンザイムQ10を摂取することで、過剰に増えた活性酸素を除去することができます。その結果、心筋梗塞の原因になる酸化LDLの発生の抑制にも繋がるのです。

血圧の上昇を抑制して動脈硬化を予防する

心筋梗塞と高血圧の関係

心筋梗塞の主な原因は動脈硬化ですが、この動脈硬化は高血圧が原因となって起こる場合もあります。

高血圧を放置すると、動脈壁の内側にある内皮細胞を傷つけてしまう可能性があります。内皮細胞が傷ついてしまうと、血管壁に悪玉コレステロールが取り込まれやすい状態になり、動脈硬化に繋がってしまう恐れがあります。
そして、冠動脈に血栓が詰まってしまうことで、心筋梗塞を引き起こしてしまうのです。

コエンザイムQ10は血管拡張作用があるATPの生産を高める

コエンザイムQ10には、血管拡張作用があるATP(アデノシン3リン酸)をつくり出す力を活性化する働きがあります。

このATPは、食事から摂取した糖質・脂質・タンパク質などの栄養素が、細胞内に存在しているミトコンドリアの働きによって変換されることで生まれます。
ATPは血管を拡張させるだけでなく、心臓の機能をはじめ体内のあらゆる活動において必要不可欠なエネルギーです。このため、ミトコンドリアがうまく働かないと、ATPも減ってしまいエネルギー不足となってしまうのです。

ミトコンドリアがATPをうまくつくり出すためには、ミトコンドリアの働きをサポートしてくれるコエンザイムQ10の力が必要です。
コエンザイムQ10は体内でも生産されますが、その量は20歳を境に減少していってしまいます。このため、ATPの生産を高めるためには、コエンザイムQ10をサプリメントなどから意識的に摂取することが大切です。

コエンザイムQ10を十分に補うことで、ミトコンドリアのATPをつくり出す力が活性化します。そして、そのATPの血管拡張作用によって血圧の上昇が抑えられ、高血圧の予防にも繋がるのです。

また、エネルギーであるATPが十分につくられることで基礎代謝(※3)も上がるため、脂肪がつきにくい体も叶えられます。また、基礎代謝量が多いと血液の流れがスムーズになるため、動脈硬化が起こりにくくなります。

(※3)基礎代謝 (クリックで開閉)

(※3)基礎代謝とは、呼吸や内臓の機能など生きていくために最低限必要な活動に使われるエネルギーのことを指します。

このように、コエンザイムQ10がもつ抗酸化力やミトコンドリアの機能を高める力は、心筋梗塞に繋がる動脈硬化や高血圧の予防に役立つのです。
心筋梗塞を予防して健康を維持するためには、栄養バランスの良い食事や運動などを心がけた上で、コエンザイムQ10の力を取り入れると良いでしょう。

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