包接体コエンザイムQ10の特徴とは
包接体とは何か
包接体とはオリゴ糖の一種
包接体コエンザイムQ10とは、オリゴ糖の一種である「Υ-シクロデキストリン」でコエンザイムQ10を包んでいるものの事を指します。
このΥ-シクロデキストリンは、約0.9~1.0ナノメートル(nm)ほどの微小なナノ粒子で、フタと底がないカップのような形になっています。そのシクロデキストリンの内部空間の中に、様々な分子が取り込まれる現象のことを「包接」といいます。
シクロデキストリンの外側は水に溶けやすい
円錐台形のシクロデキストリンの内側は、親油性があり油になじみやすいという性質があります。しかし、外側は親水性があるため水に溶けやすいという2つの性質をもっています。
このため、シクロデキストリンは、水に溶けにくい脂溶性の物質を内側に取り込んでも、親水性がある外側によって水に上手くなじむことができるのです。
包接体コエンザイムQ10は吸収性が高い
包接体コエンザイムQ10に使用されているコエンザイムQ10は、水に溶けにくい酸化型のコエンザイムQ10です。本来、脂溶性である酸化型のコエンザイムQ10は、水に溶けにくいため吸収率が悪いといわれています。
しかし、酸化型のコエンザイムQ10が包接体コエンザイムQ10として使用されることで、小腸内の消化液に含まれる胆汁酸でコエンザイムQ10が、完全に溶解されるのです。そのため、一般的な酸化型コエンザイムQ10よりも、包接体のコエンザイムQ10の方が吸収性に優れています。
スタミナを維持したい方には包接体コエンザイムQ10がおすすめ
このように、包接体コエンザイムQ10は、親水性と親油性をもつオリゴ糖のシクロデキストリンにコエンザイムQ10が包まれているため、体内で吸収されやすいです。
さらに、コエンザイムQ10を包んでいるオリゴ糖はゆっくり消化されるため、成分が体内に長く留まります。その結果、持続的にコエンザイムQ10が吸収されるのです。
また、オリゴ糖は、壊れやすい成分を熱や光から守ることができます。ですから、包接体は、吸収性に優れているだけでなく、コエンザイムQ10の劣化も防いでくれるのです。
このような性質があることから、包接体コエンザイムQ10はスポーツをする方など、スタミナを維持したい方におすすめです。