コエンザイムQ10がヒアルロン酸生成に役立つ理由
コエンザイムQ10がヒアルロン酸をつくる線維芽細胞を活性化する
ヒアルロン酸と線維芽細胞の関係
ヒアルロン酸は、肌の潤いを保つためには必要不可欠な成分で、皮膚だけでなく目や関節にも含まれています。
このヒアルロン酸を多く含んでいる皮膚の層が、一番外側にある表皮の内側にある「真皮」です。
真皮の中のヒアルロン酸は、網目状に広がるコラーゲンやそのコラーゲンを結びつけるエラスチンの隙間に存在しており、水分を保持する役割を担っています。
このヒアルロン酸の働きのおかげで、皮膚の表面の乾燥を抑えることができるのです。
そんなヒアルロン酸をつくっている細胞が、真皮にある「線維芽細胞」です。
この線維芽細胞が正常に機能することで、ヒアルロン酸を十分につくり出すことができます。
しかし、線維芽細胞の機能は、加齢や紫外線による影響を受けると弱くなってしまいます。線維芽細胞の機能が低下すると、ヒアルロン酸をつくり出す量も減ってしまうのです。
また、ヒアルロン酸の量は加齢によっても減少してしまいます。特に40歳後半頃から、皮膚のヒアルロン酸濃度は減っていくといわれています。
ヒアルロン酸の量が減ってしまうことで、潤いと弾力も低下し、肌荒れなどを引き起こします。
線維芽細胞を活性化することでヒアルロン酸の合成が盛んになる
コエンザイムQ10には、線維芽細胞を活性化させる働きがあります。
このため、コエンザイムQ10を取り入れることで、線維芽細胞の機能を高め、ヒアルロン酸の合成を盛んにすることができるのです。
線維芽細胞の機能やヒアルロン酸の量が低下する40歳後半以降は、積極的にコエンザイムQ10を取り入れて、潤いが保たれた肌を維持しましょう。
コエンザイムQ10がヒアルロン酸を分解する活性酸素を除去する
コエンザイムQ10には、ヒアルロン酸にダメージを与える活性酸素を除去する働きがあります。
この活性酸素は、呼吸によって自然と発生するもので、体内に侵入したウイルスや細菌を除去する役割を担っています。
しかし、紫外線やストレスを受けると活性酸素は過剰に発生してしまい、健康な細胞まで酸化させて機能を低下させてしまうのです。
また、過剰に発生した活性酸素は、ヒアルロン酸を分解させたり、線維芽細胞の機能を低下させたりします。
体内には、もともと活性酸素を除去するSOD酵素が存在していますが、この酵素もまた加齢に伴って減少していってしまうのです。
ですから、活性酸素による影響からヒアルロン酸と線維芽細胞を守るためには、活性酸素を除去する力(抗酸化力)があるコエンザイムQ10を取り入れましょう。
コエンザイムQ10がもつ抗酸化力は強いため、増えすぎた活性酸素をしっかりと除去することができます。
そして、活性酸素が十分に除去されることで、ヒアルロン酸や線維芽細胞の機能を維持し、潤いとハリのある美しい肌を叶えることができるのです。