美容に嬉しい栄養が豊富!サケからコエンザイムQ10を摂取しよう
コエンザイムQ10には、老化の原因に繋がる活性酸素の影響を抑制する働きがあります。このコエンザイムQ10を多く含む食材の一つが、サケです。
実はサケには、コエンザイムQ10の他にも美容に嬉しい栄養素が豊富に含まれています。
美容に嬉しいサケの栄養素とは
アスタキサンチン
サケの色といえば鮮やかなオレンジ色ですが、この色は「アスタキサンチン」と呼ばれるカロチノイド系(※1)の色素によるものです。
(※1)カロチノイド(カロテノイド)とは、橙・黄色・赤などを示す天然色素のことを指します。
このアスタキサンチンには、細胞を酸化させる活性酸素を除去する「抗酸化力」があります。アスタキサンチンがもつ抗酸化力は非常に強力で、その力はビタミンEのなんと約1000倍ともいわれています。
ストレスなどの影響で増加した活性酸素が、コラーゲン繊維を傷つけた場合、シワといった肌老化の原因にも繋がります。
アスタキサンチンの強力な抗酸化力によって、活性酸素の攻撃を抑えることができれば、コラーゲン繊維を守ってハリと弾力がある肌を保つことが叶うのです。
DHA・EPA
サケの脂質の中には、DHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)が多く含まれています。
DHAは、EPAからつくられる成分で、脳を構成する脳細胞の膜に存在しています。記憶に関わる脳の海馬にあるDHAの量が、頭の良さに影響を与えているともいわれています。
また、血管壁と赤血球の細胞膜を柔らかくする作用もあるため、血流の改善にも役立ちます。
EPAは、DHAと同様に赤血球の細胞膜を柔らかくする作用があります。また、血液中の中性脂肪や悪玉コレステロールを減らす力もあり、良い血流を保ってくれるのです。
このようにDHAとEPAは、どちらもサラサラとした良い血流へと導く力があるため、高血圧などの予防にも期待できるのです。
ビタミンE
「若返りのビタミン」ともいわれるビタミンEには、活性酸素を除去する強い抗酸化作用があります。体内では、主に筋肉や血液、肝臓などの組織で蓄えられています。
サケには、ビタミンEやアスタキサンチン、コエンザイムQ10という様々な抗酸化成分が含まれています。ですから、若々しい美肌を叶えたい女性は、普段の食生活にサケを意識して取り入れると良いでしょう。
ビタミンD
ビタミンDは、カルシウムの吸収を高めるために必要なビタミンです。ですから、ビタミンDが不足してしまうと、たとえカルシウムを十分に補っていたとしてもスムーズに吸収されないのです。
このビタミンDには、骨密度を直接高める力はありませんが、カルシウムの吸収を高めるため骨粗しょう症の予防にも期待できます。
DMAE
サケには、「DMAE(ジメチルアミノエタノール)」という成分が含まれています。
このDMAEは、神経伝達物質であるアセチルコリンに働きかけ、肌の筋肉を引き締める力があります。
筋肉の緊張感を維持する力は、19歳を過ぎると減少していくといわれています。食品などから摂取したDMAEが筋肉にうまく働きかければ、たるみやシワを抑えることができるのです。
プロテオグリカン
サケの鼻の軟骨には、プロテオグリカンという成分が含まれています。
このプロテオグリカンには、ハリに必要なコラーゲンや潤いを保つヒアルロン酸などの生成を促す働きがあります。
さらに、プロテオグリカンそのものに水分を保持する力があるため、肌の保湿にも役立ちます。
サケの皮にも栄養素が含まれている
実は、サケの皮にはコラーゲンが多く含まれています。また、サケといった魚の皮の裏側に付いている脂肪には、血流の改善に嬉しいDHAとEPAが多いのです。
そのため、サケを食べる際は、皮ごと食べることをおすすめします。
まとめ
美容に役立つと有名なコエンザイムQ10は、サケにも含まれています。サケは、コエンザイムQ10やアスタキサンチン、ビタミンEなど抗酸化成分が豊富ですので、肌老化の抑制に期待できます。
他にも、シワを抑えるDMAEや、保水力があるプロテオグリカンなど、美容に嬉しい様々な成分が含まれているのです。
サケを食べる際は、コラーゲンが豊富な皮も残さず食べましょう。また、サケを焼きすぎてしまうとアスタキサンチンが損失してしまうため、焼きすぎないように注意しましょう。