コエンザイムQ10(粉末・顆粒)の特徴
コエンザイムQ10は様々な状態でサプリメントに加工されています。今回はその中でも粉末と顆粒をタイプ別に違いや製造方法などを紹介していきます。
粉末と顆粒の違い
粉末とは
コエンザイムQ10の粉末は白色や黄色でさらさらしています。大きなボトルや遮光袋に入った粉末を1日1~2杯飲むタイプが多いです。
粉末は喉に引っかかって飲みにくいと感じる人が多いですが、コエンザイムQ10の粉末サプリの多くが食べ物や飲み物に混ぜて摂取可能です。
一般的に粉末は原料を乾燥して水分を飛ばして作られるので、成分の純度が高いことが特徴です。
ただ粉末の場合は素材の味を直に味わうことになり、クセのある成分であれば飲みにくいともいえます。しかし粒に加工すると添加物を加えなければならないので、純度や品質が落ちることが懸念されます。粉末だからこそ自然の状態に近いコエンザイムQ10を摂取できるのでしょう。
顆粒とは
一見粉末と似ている顆粒ですが、目に見える大きさの粒がザラザラとしています。粉末のようにひとまとめになっておらず、スティック状が多くみられます。1日1本飲むタイプで、そのまま飲めるサプリもあります。喉に張りついたりむせたりすることが少ないので顆粒の方が飲みやすいと感じる人も多いでしょう。
ただし粉末と同じく素材の風味が残っているので、コエンザイムQ10の味が苦手であれば飲み物などと一緒に摂取してください。ちなみにコエンザイムQ10の粉末や顆粒の多くは無味無臭です。
顆粒は粒々にするため結合剤を使用しています。そのため他の成分も添加しやすいからか、アミノ酸やフコイダンが配合されたコエンザイムQ10の顆粒サプリもあります。
手軽に持ち運びができる顆粒タイプですが、その数はあまり多くありません。
製造方法
コエンザイムQ10は煙草の葉から抽出する合成法や、天然の酵母・細菌から抽出する発酵法があります。現在日本で作られるコエンザイムQ10の多くは発酵法で製造されています。
粉末の場合は乾燥させて水分を飛ばし、成分を壊さないように殺菌してから粉砕して粉末になります。
粉末はここで包装して出来上がりますが、顆粒の場合はその後、粒にするための結合剤・水分などを追加されてミリ単位で加工されます。1㎜~3㎜ほどの粒に形作られるのです。そして充填、包装されてコエンザイムQ10の顆粒サプリが製造されます。
特徴・どんな人に向いているか?
粉末・顆粒ともに飲む行為が苦しくなければどんな人にも向いています。特に気管支が細くてすぐに喉つまりを起こしてしまう人は粉末や顆粒を選ぶことをおすすめします。粒を飲み込めないお年寄りも問題なく飲めます。水やお茶、お好きな飲み物に溶かして飲んでも良いですし、カレーや汁物に加えても良いでしょう。ただし味付けされていないサプリを選んでください。
粉末はボトルや大袋に入っているので家での摂取に適しています。早朝・寝る前など毎日同じ時間帯に飲む習慣があるなら粉末タイプがいいですね。
逆にスティックタイプが多い顆粒は、外出先や職場でコエンザイムQ10を摂取したい方や忙しくて水なしで飲みたい方におすすめできます。
価格相場
コエンザイムQ10の粉末は海外製も多く市場に出回っています。大きなボトルタイプで5000円ほどしますが、大容量なので1日1回であれば1年以上飲み続けることができます。
日本製の粉末は1~2か月分が3000~5000円ほどで購入できるものが多いです。
顆粒はコエンザイムQ10以外の成分が配合されたタイプが多く、その価格にも幅があります。1か月分が3000円弱で購入できるものから1万円を超えるものもあります。なかなか顆粒サプリが多くないのも現実です。
最初は手頃なサプリから試してみて、少しずつコエンザイムQ10の効果を得るようにしてください。