シワ防止に役立つコエンザイムQ10の力
コラーゲンをつくる線維芽細胞を活性化させる
若さと美しさの維持に役立つコエンザイムQ10には、シワ防止に役立つ2つの働きがあります。
そのうちの一つの働きが、皮膚を構成している3層のうちの一つである真皮に存在している「線維芽細胞」の活性化です。
シワと線維芽細胞の関係
人の皮膚を構成しているのは、一番外側にある「表皮」とその下にある「真皮」、一番下にある「皮下組織」の3層です。
この3層の中でも、特に真皮には、ハリのある肌を維持するために重要な「線維芽細胞」が存在しています。
線維芽細胞には、真皮の大部分を占めていて肌に弾力を与えてくれるコラーゲンを生成する働きがあります。
また、肌の潤いに欠かせないヒアルロン酸も、線維芽細胞がつくり出しているのです。
線維芽細胞が正常に働いていると、コラーゲンとヒアルロン酸が十分につくられ、これらの成分が互いに引っ張り合って肌にハリを生み出すことができます。
しかし、年齢を重ねると線維芽細胞の機能は低下して、真皮の大部分を占めるコラーゲンや潤いに必要なヒアルロン酸も減少します。
さらに、線維芽細胞のコラーゲンを引っ張る力も衰えてしまうため、肌のシワが増えてしまうのです。
コエンザイムQ10のもつ線維芽細胞を活性化させる働きがコラーゲンを増やす
コエンザイムQ10が肌の真皮に届くと、線維芽細胞が活性化します。すると、その活性化された線維芽細胞の働きによって、コラーゲンとヒアルロン酸などの合成が盛んになります。
その結果、肌の弾力と水分量が高まり、シワの抑制が叶えられるのです。
また、コエンザイムQ10は、紫外線の影響で活性化するコラーゲン分解酵素(コラゲナーゼ)の作用を抑制してくれます。
それにより、コラーゲンがバラバラに分解されてしまうことを防ぎ、肌のハリを維持することができます。
コラーゲンを分解する活性酸素を除去する
シワと活性酸素の関係
人の体は紫外線を受けると、紫外線に含まれている有害な物質から体を守るために「活性酸素」が多く発生します。
しかし、この活性酸素がもつ酸化力は非常に強力であるため、コラーゲンの線維まで破壊してしまうのです。
コラーゲン線維は、真皮で網の目のように張り巡らされて肌の弾力をつくり出しているため、活性酸素によって破壊されてしまうとハリと弾力を維持できなくなってしまいます。
その結果、肌は硬く厚くなり、深いシワの原因になってしまいます。
また、活性酸素は肌の潤い重要なヒアルロン酸まで分解してしまうため、肌の潤いが低下し、乾燥によるシワの原因につながってしまうのです。
コエンザイムQ10が活性酸素からコラーゲンとヒアルロン酸を守る
コエンザイムQ10には、活性酸素を除去する「抗酸化力」があります。その力は強いため、コエンザイムQ10を取り入れることで、活性酸素によるダメージを十分に抑えることができます。
これにより、コラーゲンやヒアルロン酸が守られ、肌の弾力とハリを維持して若々しい肌へと近づくことができるのです。