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コエンザイムQ10をブロッコリーから摂取して免疫力を高めよう

免疫力を高めるコエンザイムQ10の働きとは

コエンザイムQ10には、ATP(アデノシン3リン酸)というエネルギーの生産を活性化させる働きがあります。
このATPは、体内のあらゆる活動において必要とされるエネルギーです。そのため、ATPの生産量が高まることで、免疫細胞の働きも活性化し、免疫力のアップにも繋がります。

ブロッコリーにはコエンザイムQ10がどのくらい含まれている?

ブロッコリー100gあたりには、コエンザイムQ10が約1mg含まれています。
この量は、イワシやサバに含まれるコエンザイムQ10の量と比べると、けして多いとはいえません。しかし、ブロッコリーには、免疫力アップに役立つ様々な栄養素が含まれているのです。

免疫力アップに役立つブロッコリーの栄養素とは

β-カロチン

ブロッコリーの花蕾(※1)100gあたりには、β-カロチンが約810?含まれています。この量は、キャベツに含まれるβ-カロチンのなんと約16倍です。
(※1)ブロッコリーの緑色の小さなつぶつぶが集まったものを花蕾(からい)といいます。

皮膚の粘膜を保つ働き

摂取したβ-カロチンは、約3分の1が小腸で吸収された後、必要な量のみがビタミンAに変わります。このビタミンAには、皮膚や粘膜の健康に保つ働きがあります。

皮膚の粘膜は、病原菌などの侵入を防ぐ役割を担っています。ですから、この皮膚の粘膜が正常に機能をすることで、免疫力のアップにも繋がるのです。

抗酸化作用

また、β-カロチンは、全てが体内でビタミンAに変わるのではなく、一部は脂肪組織に蓄えられます。
β-カロチンそのものには、コエンザイムQ10と同様に、活性酸素を除去する抗酸化作用があります。

活性酸素は、酸素を吸うことで体内で自然と発生し、強い酸化力を活かしてウイルスなどを退治する働きをします。しかし、ストレスなどの影響で増え過ぎてしまうと、健康な細胞まで酸化させられます。
そして細胞がダメージを受けてしまうと、免疫力の低下にも繋がってしまうのです。

β-カロチンの抗酸化作用によって、過剰な活性酸素が除去されれば、免疫力を維持することが叶うのです。

ビタミンC

ブロッコリーの花蕾100gあたりには、ビタミンCが約120mg含まれています。この量は、キャベツに含まれるビタミンCの量の約3倍です。

ビタミンCにも、コエンザイムQ10やβ-カロチンのように、強い抗酸化作用があります。また、病原体を攻撃する白血球の働きを強くする働きももっています。さらに、ビタミンCそのものが、病原体を攻撃してくれるのです。

このように、ビタミンCがもつ様々な働きは、免疫力の向上に役立つのです。

ビタミンE

ブロッコリーには、強い抗酸化作用があるビタミンEも含まれています。
ビタミンEの抗酸化力によって活性酸素が除去されれば、脂質の酸化も防ぐことができ、良い血流を維持することができます。

スルフォラファン

スルフォラファンとは、ブロッコリーといったアブラナ科の野菜に含まれている成分です。このスルフォラファンにも、強い抗酸化作用があります。また、スルフォラファンの抗酸化作用は、新陳代謝(※2)の活性化にも繋がるといわれています。
(※2)新陳代謝とは、古い細胞が新しい細胞に生まれ変わることをいいます。

さらに、スルフォラファンは、体内にある「SOD酵素(※3)」を活性化させたり、他の抗酸化酵素の生成を促したりする働きももっているのです。
(※3)SOD酵素は、体内で生成される抗酸化物質です。

このように、ブロッコリーには体の抗酸化力を高める様々な成分が含まれているのです。そして、これらの成分が正常に働くことで、細胞の機能が守られ、健康を維持することができるのです。

ブロッコリーは、緑黄色野菜の中でも特に鉄を多く含んでいます。
鉄分が不足してしまうと、鉄欠乏性貧血を引き起こす恐れがあります。そして、この鉄欠乏性貧血を放置してしまうと、免疫力の低下にも繋がってしまうのです。

ブロッコリーには、鉄分の吸収率を高めるビタミンCも多く、さらに造血作用がある葉酸も含まれています。ですから、貧血気味の方は、毎日の食事にブロッコリーを取り入れましょう。

ブロッコリーを効果的に食べる方法

ブロッコリーには、ビタミンCが豊富に含まれていますが、このビタミンCは水溶性であるため、お湯で茹でると栄養素が抜けてしまいます。
そのため、ブロッコリーを調理する際は、お湯で茹でずに電子レンジで調理することをおすすめします。

また、ブロッコリーは茎にも栄養があるため、きんぴらなどにして残さずに使うと良いでしょう。

まとめ

コエンザイムQ10には、免疫力を高めるために必要なエネルギーの生産を活性化する働きがあります。
免疫力を高めるために、コエンザイムQ10を食品から摂取するなら、ブロッコリーがおすすめです。

ブロッコリーには、コエンザイムQ10の他にも、β-カロチンやスルフォラファンなど免疫力を高める成分が豊富に含まれています。特に、抗酸化作用をもつ成分が多いので、細胞がもつ機能の維持に期待できます。
コエンザイムQ10をブロッコリーから補い、健康的な体を保ちましょう。

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