アンチエイジングをサポートするコエンザイムQ10の力とは
コエンザイムQ10のもつ様々な働きは、アンチエイジングをサポートしてくれます。
まず、アンチエイジングという言葉は、「アンチ(反対)」「エイジング(加齢)」という2つの意味からきています。
しかし、アンチエイジングは、老化を止めて若返りをする方法を指すのではなく、老化の流れをゆっくりにすることを意味します。
コエンザイムQ10がもつ3つの働きが、肌の老化を緩やかにしてくれます。
老化の原因になる活性酸素を除去する
活性酸素が引き起こす肌老化とは
活性酸素とは、呼吸によって体内に入った酸素が変化したもので、体内に侵入してきた細菌やウイルスと戦う働きがあります。
しかし、この活性酸素はストレスや紫外線を受けると過剰に増えすぎてしまい、健康な細胞まで酸化させてダメージを与えてしまうのです。
肌の一番外側にある表皮の内部にあるメラノサイト(色素細胞)は、紫外線によって過剰に発生した活性酸素から肌を守るために、メラニン色素をつくり出します。
このメラニン色素は、活性酸素によるダメージ(酸化)を変わりに引き受けてくれるのですが、メラニン色素が酸化すると黒くなります。
ですから、紫外線を沢山浴びて活性酸素が過剰に増えてしまうと、メラニン色素も増えてしまい、色素が残ってシミとなってしまうのです。
さらに、活性酸素は、肌の弾力を維持するコラーゲンや、肌の潤いを保つヒアルロン酸を分解してしまいます。
コラーゲンとヒアルロン酸が減少してしまうと、肌の弾力と潤いを維持することができなくなり、シワやたるみに繋がってしまいます。
コエンザイムQ10のもつ抗酸化力
活性酸素による肌老化を抑制するためには、活性酸素を除去してくれる抗酸化力のある成分を取り入れることが大切です。
コエンザイムQ10は、優れた抗酸化力をもっているため、毎日取り入れることで活性酸素によるダメージを抑制してくれます。
コエンザイムQ10は体内でもつくられますが、その生成力は40歳を過ぎると量が減少してしまうため、スキンケア用品やサプリメントなどで意識的に取り入れましょう。
肌の線維芽細胞を活性化する
肌の弾力に必要なコラーゲンや、肌の潤いを保つヒアルロン酸は、皮膚を構成している3層のうちの中央にある「真皮」に存在しています。
この真皮には、コラーゲンとヒアルロン酸をつくり出す「線維芽細胞」が存在しています。
線維芽細胞が正常に機能することで、コラーゲンとヒアルロン酸をつくり出し、肌のハリや潤いを維持することができます。
しかし、この線維芽細胞の機能は加齢によって低下してしまいます。その結果、コラーゲンとヒアルロン酸の量も減少し、シワやたるみなどの肌の老化に繋がってしまうのです。
コエンザイムQ10には、線維芽細胞を活性化させる働きがあります。
ですので、コエンザイムQ10を積極的に取り入れることで、加齢によって低下した線維芽細胞の機能を活性化し、シワやたるみの発生を抑えることができるのです。
エネルギーをつくりターンオーバーを活性化する
シミの発生を抑制するためには、加齢に伴って遅くなったターンオーバーを促進することが大切です。
ターンオーバーがスムーズにいくことで、肌の一番外側にある表皮にある古い角質を剥がれ落ちていきます。
このターンオーバーによって、シミの原因になるメラニンも排出されるのです。
コエンザイムQ10には、ターンオーバーに必要なエネルギーである「ATP(アデノシン3リン酸)」をつくり出す力を活性化する働きがあります。
このATPは、細胞がもつ老廃物の排出や栄養をとり込む働きのエネルギーになるため、肌の表皮細胞内にATPが十分にあることによって、ターンオーバーが促進されるのです。