インフルエンザの予防をサポートするコエンザイムQ10の力
ATPをつくり出す力を活性化させて免疫力を上げる
インフルエンザ予防とATPの関係
インフルエンザは、主にインフルエンザウイルスに感染することによって発症し、38℃以上の発熱や悪寒、頭痛や関節痛などの症状が現れる病気です。
インフルエンザウイルスが体内に入り込んでも、全ての人が発症するわけではなく、症状の重さも人によって違います。このような違いがでる要因の一つとして、免疫力の違いが考えられます。
人の免疫力は、マクロファージやNK細胞などの免疫細胞が活発に働くことで機能します。免疫細胞が活発に働くために必要なエネルギーは、細胞内のミトコンドリアでつくられるATP(アデノシン3リン酸)です。
このATPは、食事などから取り入れた糖質・脂質・タンパク質などの栄養素が、ミトコンドリアの働きによって変換されることで生まれます。ATPは免疫細胞の働きだけでなく、体内のあらゆる活動にとって欠かせないエネルギーです。
そのため、ミトコンドリアがうまくATPをつくりださないと、免疫細胞はエネルギー不足となり、免疫力の低下にも繋がってしまうのです。
ATPの生産量を上げるためにはコエンザイムQ10が必要
ミトコンドリアがATPをしっかりとつくり出すためには、ミトコンドリアの働きを助けるコエンザイムQ10が必要です。体内にコエンザイムQ10が十分に存在することで、ミトコンドリアは機能を維持してATPを生産することができます。
しかし、体内でつくられるコエンザイムQ10の量は、20歳を境に減っていってしまいます。そのため、ATPの生産を維持するためには、コエンザイムQ10をサプリメントなどから意識的に摂取することが望ましいです。
コエンザイムQ10をしっかりと補充することで、ミトコンドリアの働きをサポートしてATPの生産量を上げることができます。そして、ATPの生産量が上がることで、免疫細胞の働きも活性化され、免疫力のアップに繋がるのです。
免疫細胞にダメージを与える活性酸素の働きを抑制する
免疫力が低下する原因の一つとして、体内で過剰に発生した活性酸素による影響が考えられます。
活性酸素は呼吸によって酸素を吸うことで発生し、体内に入り込んだウイルスや細菌と戦います。しかし、喫煙やストレスなどの影響を受けると活性酸素は大量に発生してしまい、健康な細胞まで酸化させて弱らせてしまうのです。
免疫細胞が活性酸素によるダメージを受けてしまうと、免疫力の低下に繋がります。
また、ミトコンドリアも活性酸素による攻撃に弱いという特徴があります。ミトコンドリアが活性酸素によるダメージを受けると、免疫細胞の働きに必要なATPの生産も減ってしまいます。
このため、免疫力を高めてインフルエンザを予防するためには、活性酸素の働きを抑制する抗酸化力のある成分を取り入れることが大切です。
コエンザイムQ10は抗酸化力が強い成分ですので、十分に補うことで活性酸素による影響を抑えることができます。
コエンザイムQ10を十分に補うためには、サプリメントから摂取することをおすすめします。
コエンザイムQ10は牛肉やイワシに多く含まれていますが、一日の摂取目安量分(約100mg)を補うためには、牛肉は約3kg程度、イワシは約20尾程度も食べる必要があります。
このように食品からコエンザイムQ10を十分に摂取することは難しいため、サプリメントから補いましょう。